今朝家の周りを雪かきしましたが、5センチほどの積雪で凍ってもおりませんでしたので、簡単にできて安堵しました。

6年前の大雪を思い出しました。「1月22日から23日にかけて、本州南岸を通る低気圧により関東甲信地方東北地方太平洋側を中心に大雪となり、東京で22日、平成26年豪雪以来4年ぶりの積雪23 cmを記録。その後、27日にかけて強い冬型の気圧配置となって非常に強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に暴風雪や大雪となったほか、さいたま市で26日に観測史上最低の−9.8 °Cを観測するなど、全国的に顕著な低温となりました(Wikipediaより)」

その1月ほど前から、私はバス&徒歩で20分程度で行ける同じ市内のマンションの管理人の仕事をしていました。で、この大雪、22日の帰路と23日の往路ではバスをあてはにできない状態でしたので、50分くらいかけて徒歩で往復しました。ま、それは大したことじゃありません。

たいへんだったのは、マンション周りの雪かき!エントランスから公道までの私道部分2か所延べ50メートル、通用口からごみ集積場までの30メートル、2箇所ある外階段(7階建て)、入居者駐車場出入り口・・・これらを黙々とひとりで、スコップと一輪車を使って除雪したのです。もっと苦労したのはその翌日、夜間の気温低下によって、残雪やその後に積もった雪がガチガチに凍りつき、ツルハシでかき壊しながらの作業となったのでした。

還暦過ぎの身体が悲鳴を上げたのは、いうまでもありません。帰宅しての入浴後には、肩・背中・腰・両下肢・両腕に筋肉痛鎮静膏薬を貼りまくりましたっけ・・・

でも、辛いことばかりではありません。そんな雪かきで苦闘する姿をマンション住民の方は見てくれているんですね。手伝ってくれる男性、感謝してくれる女性・・・これがきっかけで私の評判が上がったようです。「前の管理人さんよりもずっとよく動いてくれる。」とかのお褒めの言葉もよくいただくようになりました。前の管理人は70歳になって退職することになり、たまたまハローワークで紹介されて、私が引き継ぐ形となったのでした。

気をよくした私は、「近所だし、働きやすい職場と感じられるようになったから、俺も70歳までここで働くか」と思うようになりました。そうなると、体系的な知識を学びたくなりまして、国家資格である「業務管理主任者」試験にチャレンジすることとしました。

受験対策として、大きな書店へ行きまして、過去問、テキストの類を見比べて3冊買い、独習を始めました。合格率20数%ともいわれるその試験に幸運にも合格して、受験の面白さにハマり、その後のファイナンシャルプランナー3級、2級受験へと続きました。

この歳になりますと、学んだことは片っ端から忘れていきます。それでも、学んでいるさなかに「あっ、そういうことか」と、ポンと膝を叩くような気持ちになれたときの喜び、そして、受験会場での緊張感、合格したときの達成感・・・そんなことで、なんか、なんともいえない、えもいわれぬ幸福感が得られる私です。

マンション管理人は3年4か月でお終いにしました。で、行政書士となり、勉強できる範囲や量がずっと増えました、知識の習得と忘却の繰り返しではありますが、、、もしかしたら、6年前の大雪がなかったら、こうにはならなかったのかもと、溶けだした雪を眺めながら、ふと思っています。