昨日、昔の友人たちとの飲み会があり、高田馬場へ出向きました。少し早く着いたので、ちょっと足を伸ばして、神田川を見に行きました。
都心の河川、もちろん三面コンクリート張りです。学生時代の喜多條忠が、この近くで三畳一間のアパートに女学生と同棲した日々を思い出して作った詩をもとに、新聞折り込みチラシ裏の白地にコードを書き込みながら、南こうせつがわずか30分で作り上げたのが、名曲「神田川」だと報じられています。
当時高校二年生だった私は、簡単なギターコード進行のこの曲を友人宅で歌いました。その友人はバイオリンが弾けて、あの哀愁を帯びた伴奏をしてくれました。いまでも記憶に残っています。
さて、当時の私は「若かったあのころ、何も怖くなかった。ただ、あなたの優しさが怖かった」のフレーズがピンときませんでした。
なぜ、優しさが怖いのか。
岩崎宏美の歌にあるように「この都会は戦場だから 男はみんな傷を負った戦士」
でも、アメリカのある小説家の有名なフレーズ「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」
競争にあふれたこの社会を生きていくためには、優しさを忘れずに、しっかりと強い心を持って生きていく それは難しいことだけど、であるからこそ、醍醐味というものがそこにあるんだと、50数年前に作られたフォークソングの原風景の場に佇みながら、しばらくそんなふうな思い回しをして、去った私なのでした。

