「共働き夫婦。二人合わせれば、月収は50万円を超えるが、息子2人の教育費が月24万円にのぼる。家計はいつも赤字。これまでの貯金を取り崩したり、祖父母から援助を受けたりして賄っている」というのが、都市部に住む、子どもを持つごく普通の家庭像なのだそうです。22年の合計特殊出生率が0・78を記録したとも報じられています。少子化が深刻化する日本の出生率1・26(2022年)を大幅に下回っています。

「韓国社会では、受験競争を勝ち抜かなければ幸せになれないという価値観が根深く浸透していて、これが変化することは、当分ないだろう」との識者のコメントがついていました。

ふと思い出したのですが、交通渋滞で受験会場へたどり着けなくなりそうになった受験生を警察官がパトカーに乗せて、サイレンを鳴らして受験会場へと運んだというニュースが報じられたことがありましたっけ。

もちろん、日本だって、韓国ほどではないにしても、厳しい受験競争が古今東西、連綿と続いています。それはおかしいということで、かつて、学校群制度を導入したり、「ゆとり教育」とかが試みられたこともありましたが、いつの間にやら元に戻った気がします。

さて、小学4年生になったら中高一貫の都立高校を受験させるためということで、私の孫には、その受験指導に定評のある学習塾へ通わせるそうなのですが、月謝が5万円以上になるのだとか(娘の話)。

明るく、すくすくと育ってきた孫が、これからしばらく続く競争の中、どうか、明るさを失うことなく、たゆまぬ努力を続けて渡りきってほしいと願うばかりです。