さまざまな混乱が続いています。
・マイナポイントが別人に誤付与された
・公金受取口座に家族名義の口座が約13万件登録されていた。
・マイナ保険証に別人の情報が約7,300件誤登録された
・他人の年金記録がひもづいて、マイナポータルで閲覧できる状態だった etc
今後、政府を挙げて総点検して、多岐にわたる不具合の解消を図るということですが、システムの根幹である「電子証明書の有効期限5年」、これはずっと続いていきます。
私は、半年くらい前の、ある光景を思い出しています。私自身は以前に手続きを取っておりましたので、あんな行列に並ばずにはすみました。その行列は、ポイント欲しさの駆け込み申請の列だったのです。
役所の窓口では、その対応に大わらわでした。ちょっと気になりまして、遠目からカウンター越しに様子を見ていました。
その住民の方々は、モニターを目で追いながら、住所や氏名、生年月日を入力しています。慣れない手つきでたどたどしく・・・で、暗証番号を入力する段階になって、私が観ておりましたお二人ともに手が止まってしまい、担当者に「すみませーん」と声をかけていました。
手続きをお済みの方ならご存じのように、暗証番号は最低でも二つ決めて入力しなくてはならない仕組みになっています。1つ目は数字4桁の「個人番号カード暗証番号」、「券面事項入力補助情報暗証番号」それと「公的個人認証情報の利用者証明用暗証番号」。これらはみな違う番号にも、あるいは、同じ番号にすることもできます。それと二つ目が、英数字混在で6~16桁による「公的個人認証情報の署名用暗証番号」です。
さて、5年後、カードの更新時期が近づいてまいりますと、郵便でそのお知らせが届きます。インターネットやスマホでも更新は可能とするようですが、窓口申請の場合には、原則として ①マイナカード ②通知書 ③カード交付時に設定した暗証番号: そうです、先ほどお書きした数字4桁の「個人番号カード暗証番号」等と英数字混在で6~16桁による「公的個人認証情報の署名用暗証番号」が必要となるのだそうです。これを5年ごとに役所窓口で行わせるというのです。
推計では、2025年には認知者の方が700万人を超えると言われています。加えて、何らかの事情でインターネットやスマホとは無縁の人たちは一体何百万人いることでしょう。
施設へ入所している方の場合とかどうするのでしょうか?施設が、入所者のマイナカードと暗証番号を記載した「暗証番号設定メモ」とかの紙を保管することになるのでしょうか?この保管責任は、半端でなくなります。
報道によりますと、マイナカードとリンクした行政サービスは29項目に及んでいるとか。そのすべてをとまではいいませんが、「健康保険証を廃止しマイナカードへ統合」することだけは取りやめるべきと思います。