生活に大きな支障はないが記憶力などが低下し、正常とも認知症ともいえない状態を「軽度認知障害(MCI)」というのだそうです。5年以内に認知症になる確率が高く、早めの対応で進行を遅らせられる可能性があるとされています。
昨年秋に久しぶりに高校時代からの友人たちと会い「4人で卓を囲む中国発祥ゲーム」をしました。その後の酒席で、そのうちの一人から、このMCIの疑いがあるから医者に診てもらった方がいいぞと言われました。現役の医者である彼からの言葉、言われてむかつきはしましたが、友人だからこその諫言だと思いなおしました。私の亡母が72歳ころに認知症と診断されたこともありましたし・・・で、近所の、「もの忘れ外来」も標榜するクリニックへ受診しました。
MRI検査では、脳に顕著な動脈瘤や閉塞はないとのことでした。続いて行われたのが、例の「長谷川式認知症スケール」でした。
①年齢は?今日は何年ですか?何月ですか?何日ですか?何曜日ですか?ここはどこですか?
②これから言う3つの言葉を言ってください。「桜、猫、電車」・・・後でまた聞きますから覚えておいてください。
③100から7を引いてください、いくつですか。そこからまた7を引いてください、いくつですか。そこからまた7を引いてください、いくつですか。
④これからいう3つの数字を逆から言ってください、6-8-2。では次にこれから言う4つの数字を逆から言ってください、3-5-2-9
④さきほど覚えてもらった3つの言葉をもう一度行ってください。・・・
実はこの「長谷川式認知症スケール」、亡母の認知症検査に立ち会ったときに脇でしっかり観ていました。また、昨年の成年後見人研修でも学んでいました。今回の軽度認知障害(MCI)の検査でも、この「桜、猫、電車」やるかもな、ということで自問自答による予行練習しておりました。そしたら、案の定、しかもまったくマニュアルとおりに行われたのでした、笑っちゃうほどに・・・で、スイスイと答えられ、満点ゲットしてしまったのでした。
でも、ほんとうは笑ってなどいられません。短期記憶障害は間違いなく起きていると自覚・自省・自戒するようになっています。