下馬評とおり自民の大敗で幕が下りました。

「逆ネジ」というんですか、事前予想があまりにも現有議席数から偏ったものとなると、有権者の投票行動がその行き過ぎを嫌う傾向が出る場合があるとされてきました。しかし、今回はそれら下馬評よりもさらに厳しい審判が自民に下された感じです。

私は、世の中の保守化傾向から、自民公明与党が過半数割れすることはないだろうと思い込んでおりました。しかし、その結果は過半数の233議席を18議席も下回る大敗となってしまいました。

報道されておりますとおり、選挙終盤になって自民党本部が各支部へ一律交付した2000万円によって、少し忘れかけてきた「政治とカネ」問題が再炎上しました。

政治献金が大幅に制限される代わりに導入された税金による政党交付金は、年間315億円になります。大政党である自民党へはこのうちの160億円が交付されています。今回、このうちの60億円近いお金が自民党各支部へ支給されました。

今回の衆議院選で非公認となった候補者は自民党各支部の代表ではあり続けていましたので、公認候補者が代表となっている支部と同じ金額がその支部へ振り込まれたのだそうです。これは「渡切金」です。発覚後、選挙活動には使ってはならないと通知したとの弁明をしたそうですが、何をかいわんや・・・