私は7月生まれ、初節句のとき、約68年ほど前、祖母がなけなしの年金から貯めていたお金で兜を買ってくれたのだそうです。

37年前、私の息子が生まれたときには、妻の両親がたいそう喜び、鎧兜を買ってくれました。

私はといえば、それほど大きくはない鯉のぼりを買って、息子の成長を願ったものでした。

私には二人の孫がいます。ともに女の子です。

そのうちの4歳の娘が、何故か、鯉のぼりが大好きなようで、で、お祝いする男の子がいるわけではないのですが、25,6年ほど「箪笥のこやし」となっていたその鯉のぼりをひっぱりだして、2階のベランダからロープを張ってぶら下げました。風がないとだらっとした布切れでしかありませんが、一陣の風が吹きますと、さっと泳ぎ出します。気分爽快となりました。