「身寄りのない高齢者の入院時の身元保証などを行う民間のサポート事業は、需要が高まる一方で、契約をめぐるトラブルが問題となっています。本年6月、国においては『高齢者等終身サポート事業者ガイドライン』を定めました。その中で、事業者が留意すべき事項が多岐にわたって示されているほか、今後の課題の一つとして、行政における事業者の認定制度等の検討が掲げられました。                                                               静岡市では、そのガイドラインに先行して、事業者の質の確保に向けての行政による関与が必要であると判断し、本年度から優良事業者認証制度を本格的に導入いたしました。   つきましては、県におきましても、静岡市の制度終活支援事業優良事業者認証事業を参考にした何らかの取組を検討されますよう陳情いたします。」                       

ということで、私は一県民として、先月の15日に電子メールにて埼玉県議会事務局へ陳情書を送付しました。そのきっかけとなりましたのが、今年の4月、「おひとりさまの終活」と題したセミナーの開催でした。その準備のために私なりに勉強していったなかで静岡市の取組を知りました。で、その趣旨に共感し、私が住む地方自治体においてもその検討に取り組んでもらえないものかと願うようになり、行動を起こすことにしたのでした。

最初は、地元市へ「請願」ができないかと考えました。請願の形にできれば、そしてそれが議会で採択されれば、市においてその処理の経過や結果が義務付けられるようになります。ですが議員の「紹介」が必要でして、残念ながら紹介議員がゲットできず、で、やむを得ず、紹介議員がなくても提出できる「陳情」という形で市議会へ提出いたしました。これですと、議会において議員にお知らせされるだけの扱いとなります。

「紹介議員になってもらえないでしょうか?」とお願いした議員から、「政令市の静岡市と違って、うちの市は規模が小さいからなかなかね・・・」というコメントをいただきました。ならば、埼玉県に出してみるか! で、県にも提出することにしたのでした。

埼玉県議会では「定例会開会日の午後5時までに受理された陳情については、その定例会中に陳情一覧表に記載して配布されます」とのことでしたので、せっかくですから12月定例会に間に合うに出すことにしました。また、本年6年4月1日から、電子メールでの提出が可能となったこともありまして、ほんとうに気軽に提出することができました。

この陳情書は受理されまして、「陳情一覧表」が全議員に配布されるとともに、陳情書の写しが各会派に配布されたのだそうです。少しでも多くの議員に関心を持ってもらえればと願っています。

↓公開された陳情一覧表です。