中公新書「日ソ戦争」を読み終えました。
あの、終戦間際から始まったソ連との戦争により、捕虜となった日本兵のシベリヤ抑留・中国残留孤児・北方領土問題と相次いで悪夢・悲劇がもたらされました。
シベリヤ抑留では、私の父も巻き込まれました。大正11年生まれ、23歳の若き盛りに4年半の間極寒の地での苦役を強いられました。映画「ラーゲリより愛を込めて」を鑑賞して、改めてその過酷さを感じ入ったところです。
この本を読みまして、さらに次のことを知りました。
① 満州を支配した関東軍から収奪した戦利品が中国共産党へ流され、中国共産党の軍事力を飛躍的に向上させた。
② 日ソ戦での費用をスターリンは軍票でまかなった。それは当時の中国政府であった中国国民党政府に支払わせた。戦時下インフレによってその軍票は貨幣価値を著しく毀損し、戦争遂行のために積極的に購入してきた中国民の怒りを買い、それが共産党支持へとつながった。
もし、日ソ戦争が起きなかったら、いまの日本はどうなっていたでしょう。シベリヤ抑留・中国残留孤児といった悲劇は起きませんでした。領土は、択捉・色丹・歯舞・国後の北方領土はもちろんのこと、千島列島もとうぜん、日本の領土だったことでしょう。
中国は?共産党が国民党政府との内戦で勝利したのは歴史の必然だと教え込まれたことがありましたが、本当にそうだったのでしょうか?関東軍が敗走して残した兵器が共産党軍に引き継がれ、それが勝因であったとの説を疑えない自分です。


