2学期が終わり、孫の通信簿を見せてもらうときに「通告書」という言葉を私は何の気なしに使ってしまいました。

「何、それ?」すぐに娘や孫からリアクションがありました。「通信簿のことだよ。昔は『通告書』って呼ぶことがあったんだよ。」と答えました。

「そんなの変だ、変だ。聞いたことない」の大合唱を浴びました。

私だって子どものころから、印字された正式名は「通信簿」でしたが、親なぞは、終業式を終えて帰ってきた私に「どれ、通告書見せなさい」とか言った記憶があるんです。今となっては、完全消滅した言葉でしたか・・・

ちなみに、「米穀通帳」とかまったく知らない人が多いでしょうね。戦後十数年まで、お米は貴重でした。政府が配給するものだったのです。米屋さんは、政府の認可を受けた店しか扱えませんでしたし、国民は、その通帳を見せることで、お米を買えたのでした。

「食管制度」とかいうシステムがありました。修学旅行とかで旅館に泊まるときには、白米を1合とか持参する、そんながルールがあった時代でもありました。