「需要と供給」の経済原則に基づき、円安になります。

かつて教え込まれておりましたのは、輸入>輸出となれば、外国為替の決済を経て、円安になるというものでした。

いまもなお、貿易収支は黒字のようです。それでも、ここまで円が安くなる。この一因が、NISA(少額投資非課税制度)の拡充にあるとの記事を目にしました。

NISAの商品群の中に、人気絶大な「オルカン」があります。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という商品です。

私は、3年間毎月定額でこの商品を買い続け、都合により今年の1月ころ全てを売却したところ、34万円余の利益を得ました。

今年になってから、NISAの拡充によって巨額のマネーが外国株式購入へと流れ、この商品はますます人気を博しているようです。それはそれでけっこうなことですが、円で貯金していたものがドルに代わっているわけで、円安につながっています。それが、食料などの輸入品やエネルギー費用の高騰の一因となり、私たちの生活を苦しめているとすれば、「NISAを始めて金融資産が増えた、よかったよかった」などと喜んではいられないということになります。