日本人の平均寿命が2年連続で短くなっています。
女性の平均寿命は、
令和2年の87・71歳をピークに、
令和3年 87・57歳、
令和4年 87・09歳と
2年間で0・62年短命化し、
男性も同じく、
令和2年の81・56歳をピークに、
令和3年81・47歳、
令和4年81・05歳と
2年間で0・51年寿命が縮まりました。
「コロナ禍だけを原因とすることができない何かが起こっている」というのが経済評論家森永卓郎さんの推論です。
ではそれは何か?
近年、高齢者が医療や介護サービスを利用する際の自己負担が、どんどん引き上げられています。そのため、お金がなくて、体調が悪化しても医療や介護サービスを利用できない高齢者が増えていて、それで死期を早めている人たちがいるのではないか というのです。
あるいは、食生活が不十分となったり、エネルギー価格の上昇で住まいの冷暖房を我慢せざるを得なくなった日々の暮らしもまた、その原因として加えるべきなのかもしれません。
思い起こせば、土地の価格がバブル崩壊以降、東京都心部や臨海部などのごく一部を除いて右肩下がりとなりました。次いで、人口も減少に転じ、そして、寿命もまた、そうなってしまったのかもしれませんね。